蒲田泌尿器科皮ふ科クリニック
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女性のよくある病気・症状
女性のよくある症状
女性によくおこる疾患としては、急性膀胱炎・腎盂腎炎・過活動膀胱・腹圧性尿失禁・間質性膀胱炎・尿道カルンケルなどがあります。
急性膀胱炎
20代、30代の女性が多く、成人女性の3~5%がかかるともいわれています。
季節的には、冬に多く発生します。尿道から侵入した細菌が膀胱の中で増えて、内腔へ細菌が付着して炎症がおきて発症します。
原因となる細菌は、ほとんどが大便中に存在する大腸菌でそのほかブドウ球菌、セラチアなどの細菌です。
女性は、尿道が4~5センチと短く太いことや尿道口が肛門に近いことで、細菌が入りやすく男性よりも膀胱炎にかかりやすいといわれています。
誘因として、長時間トイレをがまんする、性行為、疲労、ストレスなどがあります。 長時間トイレを我慢することで、膀胱内に細菌が増えやすくなります。
時に血尿がでることもあります。抗生物質の内服が必要ですが、どんな薬でもいいわけではありません。一般的に原因の2/3は大腸菌であり、次に多いのは腸球菌という雑菌です。
腎盂腎炎
膀胱炎を放置しているとか治療に時間がかかっていると細菌が膀胱より上部の尿路である尿管や腎臓に逆行して進みます。
そして腎に達すると腎盂腎炎となり、夕方から夜にかけて発熱し、腰痛や背部痛を伴ってきます。1ランク重症の炎症です。
腎盂腎炎の多くは,20〜30歳代の若い女性に多く起こります。感染経路は先行する膀胱炎から上行性に感染することが多いです。
抗生物質の治療が必要ですが、高熱であったり自覚症状が強い場合は、点滴で抗生物質を投与する場合もあります。
高度発熱のため脱水状態になっていることが多く,経口的にも水分をとり,さらに点滴補液を行い十分な尿量を確保し,細菌の尿路内での増殖を防ぎます。
過活動膀胱
過活動膀胱の患者は、日本で約810万人にのぼると推定されています。その頻度は加齢とともに増加し、70歳以上では3割以上の方がこの病気にかかっていると考えられています。
具体的な症状は以下です。
- 突然、このままでは尿が漏れてしまうのではないかという尿意が来る尿意切迫感。
- 1日8回以上トイレにいく頻尿
- 時には間に合わなくて尿が漏れてしまう切迫性尿失禁
症状が進行すると、排尿を意識的にコントロールしにくくなり、切迫した尿意が起こりやすくなるため、トイレに行くのを我慢することができなくなります。
また膀胱癌で過活動膀胱様症状がでることがあります。その場合、癌の治療が遅れることにつながります。泌尿器科にご相談ください。
腹圧性尿失禁
日常生活でふと感じる尿もれには、いくつかタイプがあります。このうち、女性に最も多いのが「腹圧性尿失禁」です。
咳やくしゃみをしたとき、大笑いをしたとき、重い物や荷物を持ち上げたとき、スポーツをしているときなどに、尿がもれている場合は、腹圧性尿失禁の可能性があります。
骨盤の支持組織が弱くなることが原因として多いです。多産婦の方は起こる確率が高くなります。
まず骨盤底筋体操をすることです。これは肛門をすぼめるように力を加え、息をはくという体操です。
間質性膀胱炎
膀胱の慢性炎症で、トイレの回数が多く、急に尿意をもよおしたり、尿が溜まってくると膀胱部に痛みを感じ、排尿すると楽になるのが典型例です。
間質性膀胱炎は何らかの原因による膀胱の粘膜異常によって起きるといわれています。
間質性膀胱炎は他の膀胱炎同様、日常生活に支障をきたすほどの不快な症状があり、悪化していく病気でもあります。
急性膀胱炎などと違い原因がはっきりわからないため、原因不明の病気ではありますが、治療法がまったくないわけではありません。このような症状がある場合は、ご相談ください。
尿道カルンケル
尿道カルンケルは、女性の外尿道口から尿道に向かってできるしこりのようなものです。
特に更年期以降の女性に多くみられ、違和感や圧迫痛があり、触れると出血します。
症状によっては、切除手術が必要な場合もあります。